国立公園内にたたずむ宿が語る空いてるチェッカー導入による変化と今後の活用
旅館での課題
渓流荘しおり絵では、夜間に3カ所の貸切風呂を無料で開放していました。
しかし、事前予約制ではなく、実際にお風呂まで行かないと空き状況が分からないという課題がありました。大浴場を貸切で使えるという魅力的なサービスを提供しているにも関わらず、お客様にとっては
「行ってみないとわからない」という不便さが残る状況
でした。
この課題を解決するため、空き状況をリアルタイムで把握できる仕組みの導入を検討しました。
空いてるチェッカー導入の決め手
知人のFacebookで、客室数の少ない宿泊施設が「空いてるチェッカー」を導入していることを知りました。 「当館でも導入すれば、お客様の利便性向上につながるのではないか」 と考え、詳しい話を伺ったことがきっかけで導入に至りました。
シンプルかつ柔軟な導入が可能
「空いてるチェッカー」の導入にあたり、1回のWeb会議でシステムの説明を受け、実際の管理画面や使用方法を確認しました。画面構成がシンプルだったため、短時間で理解できました。また、設置作業もスムーズに進み、特に困ることなくその日のうちに完了しました。当館には2種類の扉の形状がありますが、どちらにも対応できる形で提供され、旅館の構造に合わせた柔軟な設置が可能でした。
お客様と管理者双方が使いやすい画面
【お客様の画面】
お客様はQRコードを読み取ることで専用の案内画面にアクセスできます。
貸切時間外は「ただいま男女別です」「予約制です」といった表示になり、貸切時間中は「今空いています」「使用中」といった状況がリアルタイムで確認できる仕組みです。
また、使用中の場合は経過時間も表示されるため、次に空くタイミングを予測しやすくなり、
お客様の満足度向上につながっています。
【管理者画面】
管理者画面では、
・利用率
・昨日の利用状況
・時間帯ごとの利用履歴
などが一覧で表示され、貸切時間の設定も簡単に変更できます。
運営側にとっても、視覚的に管理しやすいシステムになっています。
導入後の変化
当初は「お客様の利便性向上」のために導入を決めましたが、実際に運用を始めると、それ以外のメリットも多く見えてきました。
【データを蓄積し、夜間の利用率を可視化】
これまで感覚的にしか把握できなかった夜間の利用状況が、
データとして確認
できるようになりました。
【お客様・従業員の反応】
お客様からは「操作が簡単でわかりやすい」「スマホで確認できるのが便利」といった声を多数いただいています。特に
年配のお客様でもスムーズに利用できる点が高く評価されています。
また、
従業員の負担も軽減
されました。これまでは「空いていれば利用できます」とご案内するしかなかったのが、導入後は「こちらで空き状況を確認できます」と、よりスムーズに案内できるようになりました。
今後の活用について
現在、さらなる活用方法として2つの取り組みを検討しています。
- 客室にタブレットを設置QRコードだけでなく、客室内にタブレットを設置し、お風呂の空き状況を確認できる仕組みを整えることで、より快適な環境を提供できると考えています。
- 通常期・閑散期で貸切時間を調整当館では、通常期と閑散期で宿泊客の層が大きく異なります。データを活用し、閑散期は貸切風呂の開放時間を通常期より早め、夜間の貸切時間を長くすることで、お客様により充実した温泉体験を提供しつつ、宿側は光熱費の削減にもつなげられるのではないかと考えています。
渓流荘しおり絵について
渓流荘しおり絵は、信州松本と飛騨高山の中間に位置し、北アルプスの大自然に囲まれた静かな温泉宿です。
2003年7月にオープンし、国立公園内にたたずむ全8室の小さな宿として、多くのお客様に親しまれています。
宿のコンセプトは「親戚を迎えるような温かいおもてなし」。硬すぎず、アットホームな接客を大切にしています。四季折々の景色を楽しみながら、源泉掛け流しの温泉にゆったりと浸かる時間を提供し、お客様に心からリラックスしていただける空間を目指しています。
これからも、お客様の利便性を向上させるための新たな取り組みを進めながら、より快適な宿泊体験を提供できるよう努めてまいります。
渓流荘しおり絵様＜公式ページ＞は コチラ
製品情報
空いてるチェッカー
センサー本体と磁石の距離で利用状況を判断します。
サイズ：L：77.3 × W：28.8 × D：11.8mm
使用電池：CR2450 1枚（電池寿命：約1年）
